製品情報

スパークリングワインとコルク

スパークリングワインの抜いたコルクの形状をご存知でしょうか。いわゆる「マッシュルーム」型をしています。 それでは、打栓前(栓をする前)の形状については、いかがでしょうか。おそらく、打栓前の形状も「マッシュルーム」型をしていると思っているかたも多いのではないでしょうか。実は、、、、、

コルク

図1 打栓前のコルク(左)   抜栓後のコルク(右)


図1の左が、打栓前のコルクとなります。通常のワインのコルクと同様に円柱形をしています。これを抜栓すると、「マッシュルーム」型になったコルクがでてきます。このように、コルク自体は、普通のワインで用いているものと類似形状のものを用いていますが、抜栓をすると「マッシュルーム」型になってしまいます。では、何故このようなコルクになるのでしょうか。
今回は、このスパークリングワインのコルクについてご説明します。

打栓

実際の打栓機は、図2にある写真のようになっています。図2左にある装置で瓶の口径より大きなコルクを圧縮して中に挿入します。このとき、通常のワインとは異なり、頭の部分を2cm程度残しておきます。打栓が終わると、これまで圧縮されていた瓶外の部分は、元の大きさに戻ってしまいます。こののち、図2右の装置に移動し、ワイヤを取り付けて、キャップシールを取り付けるということになります。

コルク加圧挿入機 ワイヤー取り付け

図2. 打栓機

打栓操作

図3.打栓操作概略図

コルクは、瓶に挿入され細くなった部分と、瓶外の元の太さに戻った部分からなる形、すなわち「マッシュルーム」型になってしまいます。この状態のままワイヤが取り付けられ、製品として出荷されるため、時間の経過とともに、「マッシュルーム」型のまま、形が固定されてしまいます。 そして、最終的には、抜栓を行なうと、この「マッシュルーム」型のコルクが現れるということになります。

抜栓

通常のワインと同様に、スパークリングワインの抜栓もちょっとした「こつ」を必要とします。 北海道ワインが造るスパークリングワインのガス圧は、おおよそ4気圧前後にもなります。抜栓する際には、栓が飛び出さないように、栓をしっかり抑えながらゆっくりと抜いて下さい。栓にナプキンをかぶせて抜栓することで、コルクが飛び出さないようにする方法もあります。

また、コルクには、圧力のかかっていた瓶の内部と、圧力のかかっていなかった瓶の外部との境界で、応力が集中してしまいます。強い力を一方向にかけすぎると、このマッシュルーム形状のくびれた部分から、コルクが破損する可能性が大きくなります。コルクは、くれぐれも均一に、ゆっくりと回転させながら抜くことをおすすめします。

一般に、物体を回転させる力は中心からの距離に反比例するので、径が小さいコルクを回転させるよりは、径の大きい瓶を回転させるほうが、抜栓しやすくなります。瓶の形状やコルクの状況にあわせて、お試し下さい。

スパークリングワインはガス圧が大きいため、ソムリエナイフなどで抜栓しようとすると、瓶の破損や重大な事故が発生する可能性が大きくなります。必要な場合には、スパークリングワイン専用のオープナーが販売されていますので、ソムリエナイフなどを使用しての抜栓は避けて下さい。