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◆PIWI(ピーヴィー)とは

  PIWI(ピーヴィー)とは、ドイツ語の「Pilzwiderstandsfähige Rebsorten」の略で、日本語で「真菌耐性葡萄品種」のことです。欧州、とくにドイツでの研究から、ワイン用葡萄の真菌症(病害として有名なうどんこ病、べと病、灰色かび病など)に対する抵抗性を自ら持つ交配品種として誕生し、ドイツでは1980年代から栽培され始めています。

旧来のぶどう品種に比べて農薬の散布量を減らすことができるため、近年、欧州を中心に特に有機栽培、減農薬の観点から注目され、ワインとしての品質も高い品種が次々と開発されています。環境負荷への意識向上もあり、ワインの出荷量も伸びている品種群です。

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◆当社でのPIWI栽培の試み

 当社では、PIWI品種であるロンド(rondo)種とレゲント(regent)種について、ともに2000年から苗木の輸入を始め、直轄農場の鶴沼ワイナリーでは、2001年から栽培を開始しました。同時期に余市町の契約農家でも栽培を開始しており、日本国内のワイナリーではPIWI品種にいち早く取り組んでワインの醸造・商品化を進めています。

いまだ、有機栽培等の認証を受けるまでには至っておりませんが、そのポテンシャルを知る一例として、2021年余市町の契約農家の一例では、既存品種(ツヴァイゲルト、ケルナーなど)に対し、PIWI品種であるレゲントの農薬(抗菌剤)散布回数が約3割(28.6%)少なかったという記録もあり、農薬の削減は、その生産により発生するカーボン・フットプリントの削減や、その使用によるエコロジカル・フットプリントの削減にも直結するため、当社ではPIWI品種に着目しています。

当社では、次世代へワインづくりができる環境、ワインを楽しめる環境を残すため、北海道でのワインづくりやスマート農業の研究への参加や支援をはじめ、さまざまな活動を行っております。【紹介ページ作成中】

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◆当社で醸造しているPIWI品種(一例)
◆レゲント(regent)regent

◆ロンド(rondo) rondo

◆ソラリス(solaris) solaris


◆PIWI品種を使用したワイン(一例)

◆鶴沼ロンド2019

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◆葡萄作りの匠 宍戸富二木樽熟成レゲント2017

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◆ゼロカーボンに関する取組について

 商品コンセプトである農薬使用減、フードマイルの削減の他、事業者として2022年4月から「サプライチェーン排出量」の算出を開始し、CO2(二酸化炭素)排出量の見える化を実現。エネルギー管理システム導入による電力利用の効率化の取組のほか、製造時の様々な段階において自然冷熱の活用や環境負担の低い資材の調達、省エネルギーへの配慮、節電につながる設備投資にも積極的に取り組んでいます。また、スマート農業やDX化にも取り組み、生産性向上に努めています。


二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています。


北海道ワイン株式会社

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